今回は巷で最強のPHP向けIDE(統合開発環境)と噂される「PhpStorm」のレビュー(?)です。
正直に言いますと、
今まで私はIDE(統合開発環境)と言われるものが嫌いでした。
IDEというとVisualStudioのイメージが強く、あの自由度のない画面がどうしても好きになれませんでした。
当然MS Office系のVBAの編集画面も好きではありません。
Eclipseも使ってみましたがイマイチしっくりしません。
IDEではないかもしれませんが、Dreamweaverの編集画面は好きです。
ただ、Dreamweaverはタブがいうこと聞かないので使ってません。(多分設定方法がわかってないんだと思いますが)
あと、中途半端なビューアーも必要ありません。
そもそも初めてIDEと言われるものに触れたのはTurbo PascalのIDEで、BASICインタプリタのスクリーンエディタと16進ダンプ入力しか知らなかった私は「こんな快適な開発環境があったのか」と大変な衝撃を受けたものでした。
当時でも「PascalのIDEを買うと、おまけにコンパイラが付いてくる」と言われたほどでした。
価格は3〜4万だったでしょうか?同時期の富士通のアセンブラは12〜13万円と個人でホイホイ買えるものではありませんでした。
で、前置きが長くなってしまいましたが、今回試したのがPhpStormというPHP向けのIDEです。
まだお試し期間中なので深いところまでは使い込んでいないのですが、これは間違いなくTurboPascalのIDE以来の感動です。
まぁ、本格的なプロジェクト管理もできるIDEということで、とっつきにくい部分はありますが、プロジェクト設定さえしてしまえば、あとはゴリゴリとプログラミングに集中できます。
このあたりは前回ご紹介したSublime Textとは明確にコンセプトが違う部分でしょう。
プラグインも豊富にあるのですが、だいたい使いそうなものはインストールした時点で入っています。
当然ですがサーバとの連携もきちんとできていて、WEB開発で意外と時間(リソース)を消費する「ディレクトリの徘徊時間」が格段に少なくなります。
唯一残念なところは「メニューが英語」ってところなんですが、使い方をググるとたいていは英語のメニューで説明が見つかるので、下手に日本語化されていないほうが迷わないかもしれません。
Sublime Textの時は日本語化してわけがわからなくなりました。
そもそもプラグラミング自体が英単語を並べてるようなものなので、メニューを脳内でカタカナ変換すればどうにかなるレベルではありますが。
何が強力かというと、コードヒンティングや変数・関数の補完機能は当然ですが、一番はやはりローカルでの履歴管理機能でしょう。
デフォルトの設定で定期的にスナップショットが残され、変更履歴が視覚的に表示されます。
うっかり古いプログラムをサーバからダウンロードして上書きしてしまった場合でも、簡単に元の状態に戻せます。
また、サーバ上のプログラムとの差分も簡単にみることができます。
今どきのIDEとしては当たり前な機能ですが、SubversionやGitにも対応し大規模なプロジェクトにも活用できそうです。
もちろんZen Codingもバリバリです。
{やっほー!繰り返すよ!}*2000000
とかやると固まるのでやめましょう。(いや、ほんとに)
「こんな素敵な開発環境、やっぱりお高いんでしょう?」
ええ、やっぱりちょっとお高いです。
個人利用で$99です。
業務利用となると$199ですが、個人で購入して勝手に職場の環境にインストールするのは個人ライセンスでよさそうです。
さすがに勝手にインストールは内規的にアウトだと思いますので、導入の際はセキュリティ担当者にお伺いをたてましょう。
それから、学生さんは$19。オープンソースプロジェクトの開発者や教育機関向けには無料のライセンスが用意されています。
あとは姉妹製品に「WebStorm」というものがあり、これは「PhpStorm」の下位バージョンでPHP関連の機能はありません。
最初に「WebStorm」を買っておいて「PhpStorm」にアップグレードするオプションもありませんので、PHPを使う可能性のある人は素直に「PhpStorm」を買いましょう。
この製品は久々に自腹を切ってもいいかなと思わせる製品でした。
それにしても最近は黒いインタフェースが流行りなんですかね?
Adobeの製品も最新版をみたら真っ黒になってましたし、前回のSublime Textも今回のPhpStormも黒に近いグレーが基本のようです。
調子に載って全部真っ黒にして使ってます。あと最近老眼っぽいので、字も大きめ。
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